EdoBall Flick! は、キーボードをマウスのボタンとして使うためのソフト(Autohotkeyスクリプト)です。
マウスのボタンに触れることなく、マウスによる操作ができるので、ノート PC のタッチパッドを使用する時や、トラックボールをキーボードの手前に置いて親指で、トラックボールの操作をする場合などに便利なソフトです。
デフォルトでは、'f'キーで、マウスの左クリック、'g'キーで、右クリックをエミュレートします。文字入力時は、自動的に判断して通常のキーが入力できます。
ThumbSenseに似た(影響を受けた)ソフトですが、何ら特殊なハードウェア/デバイスドライバ等を必要としません。(影響を受けた、と言いつつ、私自身は、ThumbSenseを使ったことがないのですが... :-)
ebflick.exe を使用する場合は、特別なインストール操作は不要です。任意のフォルダにebflick.exe を置き、ダブルクリックすれば起動します。
ebflick.ahk を使用する場合は、別途 Autohotkey (http://www.autohotkey.com) をインストールした後、ebflick.ahk をダブルクリックすれば起動します。
タスクトレイに Autohotkey のアイコン( "H" のアイコン)がありますので、右クリックして "Exit" を選択して下さい。
日本語(109等)キーボードをお使いの形は、無変換キーをタイプすることで、マウスの左クリック、変換キーで右クリックできます。
左 ALT キー又は、D キーを押しながら、マウスを上下に動かすとスクロールします。ホイールのないトラックボールやタッチパッドを使用する時に便利です。
デフォルトで以下のキーバインドが設定されています。
無変換 -> LButton 変換 -> RButton ひらがな -> Browser_Back 左Alt -> Scroll Modifier Win + g -> RButton Win + f -> LButton Win + s -> XButton1 Win + a -> XButton2 Win + h -> left Win + j -> down Win + k -> up Win + l -> right
EdoBall Flick は、現在マウスが使用中かどうかを自動的に判定する機能があり、マウスが使用中であると判断した場合は、以下のキーがマウスボタンの代りに使えます。このモードをマウスモードと呼びます。
g -> RButton f -> LButton d -> Scroll Modifier s -> Browser_Back
基本的には、マウスが動かされるとマウスモード、マウスが止り、ボタンがクリックされて、0.5秒たつと、通常(テキスト)モードに替ります。0.5秒以内であれば、ダブルクリック、トリプルクリックができます。
Shift + 左クリック、Ctrl + 左クリックなどを行う場合は、左Shift、左Ctrlを使用して下さい。(右 Shift、右 Ctrl では、テキストモードに替わるため、Shift + クリック等の操作ができません。)
また、強制的にテキストモードにしたい場合は、右 shift 又は、右 Ctrl を押すか、左 shift 又は、左 Ctrl を押してすぐ(マウスを動かさずに)、離して下さい。
例えば、Internet Explorer の検索ダイアログで検索を繰り返す場合のように、同じ位置にあるボタンを何度も繰り返し押したい場合があるかと思います。この場合は、Win + F を使うか、学習をさせて下さい。
学習は、F キーでクリックして、一旦テキストモードになった後、ちょっとだけマウスカーソルを動かし、マウスモードにして、さらに F キーでクリックすることで、行われます。一度学習したら、それ以降、クリックしてもテキストモードには移りません。(「マウス/テキストモード」という特殊なモードになります。) 学習結果は、スクリプトと同じディレクトリの "edoball_learn.txt" というファイルに格納されています。学習をクリアしたい場合は、このファイルを削除して下さい。